創成館・稙田龍生監督は元バリバリの営業マン 給与ダウンでも“職業監督”に転身した理由
10日に登場する創成館。指揮を執る稙田龍生監督(59)は現役時代、九州三菱自動車で内野手としてプレー。主将を経験し、引退後は監督を務めながら同社のトップセールスマンに輝くなど、バリバリの営業マンとしても活躍した。が、2008年に甲子園出場経験のない創成館の“職業監督”に転身。就任からわずか5年で13年春のセンバツに出場すると、今回が春夏合わせて7回目の甲子園になる(20年の交流戦を含む)。同校を瞬く間に甲子園常連校にした稙田監督に話を聞いた。
──九州三菱自動車でバリバリの営業マンだった時に、創成館の理事長からオファーがあった。家族からは反対されませんでしたか。
「私は社会人野球時代が長いので、ずっと野球が身近にあった。いずれは高校の監督をやりたいという夢をずっと持っていた中でお誘いを頂いて……。奥さんには事後報告でした。『もう決めたから』と(笑)。別に何も言われませんでしたよ。私が44歳の時で、結婚生活も17~18年目でしたから」
──当時の創成館は経営状態が芳しくなかったと聞きます。失礼ですが、転身の際に給与面で悩みませんでしたか。