なでしこスウェーデンに敗れW杯ベスト8敗退…日本女子サッカー“冬の時代”に逆戻りの恐れ
女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会で日本代表のなでしこジャパン(世界ランク11位)の快進撃がストップした。グループリーグ3連勝、ベスト16でノルウェーを下して迎えた11日の準々決勝。同3位の強豪スウェーデンに1ー2で敗れ、ベスト4進出への道が断たれてしまった。
序盤からスウェーデンのペース。前半32分に先制ゴールを奪われ、後半6分にはPKを献上。それでも18分に19歳FW藤野がチーム初シュートを放つと攻勢に転じ、43分のMF林のゴールで1点差に詰め寄ったが、及ばなかった。
「いずれもクロスバーを叩いた後半29分のFW植木のPK、42分のFW藤野のFKが決まっていれば結果も違っていたでしょうが……」と初代なでしこ専任監督の鈴木良平氏がこう続ける。
「失点回避のために慎重な試合運びが消極的なプレーとなり、スウェーデンのアグレッシブなプレーに飲み込まれた。チーム全体で厳しいプレッシャーを掛け続け、鋭い攻守の切り替えからショートカウンターでゴール狙うーー。これまでの4試合の戦い方がスウェーデン戦の後半途中まで影を潜め、それが1点差敗退という結果に繋がった」