なでしこスウェーデンに敗れW杯ベスト8敗退…日本女子サッカー“冬の時代”に逆戻りの恐れ
■代表の強い弱いで人気が左右される傾向が歴然
なでしこは2011年ドイツW杯で世界女王になり、女子サッカーはバブル人気に沸き返った。
しかし、16年ブラジル五輪はアジア予選敗退。19年フランスW杯はベスト16に終わった。21年東京五輪はベスト8止まりとメダルなしに終わって女子サッカー人気も低迷の一途。プロリーグとなったWEリーグは1年目の平均観客数が1560人と伸び悩み、2年目の22年は1401人と不人気に歯止めが掛からなかった。
「今に始まったことではないが、女子サッカーは代表チームの強い弱いによって大きく左右される傾向が歴然としている。WEリーグが観客動員、認知度などで大苦戦しており、今大会のなでしこがグループリーグで世界6位のスペインを4-0で圧倒し、プレーレベルの高さが世界中で話題になるなど女子サッカー人気をグイっと押し上げるムーブメントになりかけていた。それが準々決勝敗退に終わり、女子サッカーの行方を憂慮せざるを得ない」(鈴木氏)
W杯前、なでしこジャパンが話題にのぼることは少なく、テレビ放送局がNHKに決まったのも開幕1週間前だった。なでしこが準々決勝で姿を消し、再び女子サッカーは「冬の時代」を迎えてしまうのだろうか……。