阪神・近本の死球騒動は“起こるべくして起きた”…プロ野球なのに「ノーコン投手」が減らないワケ

公開日: 更新日:

「さすがにノーコン投手を制球力抜群にすることは不可能でも、ある程度、修正はできます。ただ、コントロールの向上はそれを意識させた上で投げ込ませるしかなく、非常に根気がいる。さらに今はすぐにMAX何キロとか、球速ばかり注目される。投手も球速アップと、変化球の習得に夢中になり、肝心の制球力がおざなりになっている。ヤクルトに限らず、コーチ陣もそれでよしとしているのだから、ノーコンは増えるばかりです」

 例えば元阪神の下柳剛氏(現評論家)はダイエー(現ソフトバンク)入団当初は絵に描いたような「ノーコン・速球投手」だった。しかし、当時の根本監督と権藤投手コーチが試合前の打撃投手を毎日行わせるなど徹底的な投げ込みを行わせ、制球力がアップ。これは元々体が丈夫な下柳だからできたことだと、権藤氏も認めている。「投手の肩は消耗品」という考えが浸透した今は、キャンプで100球投げただけで「投げ込んだ」と報じられる時代。いよいよ制球力改善は絶望的だ。

「先日、中継を見ていた妻が『今のキャッチャーは大変ね』と言っていました(笑)。外角に構えているのに内角にボールがいくのだから、捕手もあちこちにミットを動かさなきゃいけないので大忙しですよ(笑)」(前出の高橋氏)

 死球を巡るトラブルは今後も多発しそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希「開幕メジャー確約なし」のナゼ…識者は《朗希サイドの非常識な要求》の可能性を指摘

  2. 2

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 3

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  4. 4

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  1. 6

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 8

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 9

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  5. 10

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース