全仏オープン欠場のナダルは来年の大会でお別れ…パリ五輪の“アンコール”で世代交代か
テニスの全仏オープンが始まっている。
錦織圭の復帰予定は6月12日のプエルトリコ、大坂なおみは出産準備中と、日本のファンには物足りない大会になった。最大の衝撃はラファエル・ナダルの欠場だ。
2005年の初出場から昨年まで連続出場18回で通算112勝3敗(1棄権)の勝率97%、優勝14回の大記録は永遠に破られそうもない。昨年は疲労骨折などを抱え、今年初めに復帰した全豪2回戦で股関節を痛めてからはツアーを離れていた。
誕生日が全仏期間中の6月3日だから、会場でのハッピーバースデーが恒例だった。今回は37歳の誕生日を地元マジョルカ島で迎えることになる。
会見では来シーズンの引退も明らかにした。“ナダルの庭”といわれる全仏会場のローランギャロスが別れの舞台と考えられ、気が早い話だが、面白いことになりそうだ。
来年の夏、パリではオリンピックが開催される。組織委員会は3度目のパリ五輪を、シャンゼリゼ、エッフェル塔、セーヌ川など「花の都」で一大ショーイベントを展開する計画。テニス会場は全仏と同じローランギャロスだから、全仏(5月26日~)でお別れし、五輪(~8月4日)でアンコールに応え、そこで世代交代を披露……現在の世界1位で同じスペイン出身の20歳、カルロス・アルカラスは五輪でナダルとのダブルス出場を切望しているのだ。