西武1位・武内夏暉 3球団が競合したMAX153キロ“大学ナンバーワン左腕”の原点
大学進学の際にはこんなことがあったという。
「3年の時に国学院大の練習会に参加させてもらいました。初めてレベルの高い環境に触れたこともあり、『ここで野球をやりたいです』と顔つきが変わりました。普段はあまり表情に出さないタイプですが、こんな表情をするのかと驚きました。進学のことをご両親と話し合った時も『本人がそう言うのならば』ということで、国学院大への進学が決まりました」(福盛監督)
修二さんも由利江さんも、子供がやりたいという意思を尊重、積極的に支えた。
「結局は本人に突き進む気持ちがないとダメですから。本人がやりたいと言うなら、『ハイ、わかりました』と親父は言うだけです」(修二さん)
3球団が競合したMAX153キロ左腕。西武のエースになるべく突き進む。
▽武内夏暉(たけうち・なつき) 2001年7月21日、福岡県北九州市生まれ。幼少期からホークスファンで、福岡ドームにはよく試合観戦に訪れた。小学3年から東筑ファイターズで野球を始め、折尾愛真中学校の軟式野球部を経て、八幡南高に進学。甲子園への出場はなかったが、国学院大では投手として頭角を現し、3年秋のリーグ戦では7試合に登板し4勝0敗とリーグ優勝に貢献、MVPを受賞。4年時には大学日本代表にも選出された。左投げ左打ち。身長185センチ、体重90キロ。契約金1億円プラス出来高払い5000万円。年俸1600万円。