西武1位・武内夏暉 3球団が競合したMAX153キロ“大学ナンバーワン左腕”の原点
たっぷりの睡眠と健康的な食事で成長した大きな体を目いっぱい使い、野球の練習に励んだ。家の前にある駐車場での壁当てや、素振り、バドミントンの羽根を用いたトスバッティングなど、武内が日々練習に励む姿は近所の人たちもよく覚えているそうだ。
「高校生になってもトスバッティングはよく手伝いました。打ち上げてしまったバドミントンの羽根が屋根の排水溝に詰まって、業者の方に取ってもらったことも(笑)」(由利江さん)
「小さい時は自主練で飽きないように、練習メニューを考えたこともありました。家の前の道は緩い坂になっているので、普通に走らせるだけでなく後ろ向きに走らせたり、キャッチボールを坂の下から投げさせたり。なんとなく考えたものもありましたが、本人はしっかりとこなしてくれました」(修二さん)
■「親父は『ハイ、わかりました』と言うだけ」
高校は公立の八幡南に進学した。武内を指導した福盛徳之監督(43)はこう話す。
「お父さんはよく試合を見に来られて熱心な方でした。ウチの練習は1日2時間程度なので、家での努力やご家族のサポートがあったはずです」