阪神オリVパレード大盛況も…大阪府に聞いた 職員ボランティア”招集”とジャンパー転売問題

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「支給したものに後からとやかく言うものではない」

 ――ボランティアは強制ではなかったのか?

「大阪府と大阪市の職員合わせて2500人の募集人数に達しましたが、完全にボランティアということで実施しました。ですので、強制的であったというようなニュアンスは無かったと認識しています」

 ――一部報道によると、大阪市の部署によってはあらかじめ割り当て人数が明記されていたといいますが。

「我々としては、部署ごとにどれくらいの人数が集まるのかという見込みはつくっていました。ただ、100人必要であれば絶対に100人集めなければならないという趣旨や意図ではありませんでした」

 ――パレード終了後には、ボランティア職員に支給されたジャンパーとキャップがオークションサイトに相次いで出品されています。

「担当者としては複雑な思いはあります。ですが、もともとジャンパーやキャップは、警察の方から一般来場者とスタッフを見分けられたほうが良いという指導があって、配布したものです。無事に開催できた時点でその役割は果たしたと思いますし、支給したものに後からとやかく言うものではない、というのが府としての見解です」

 ――ジャンパーを”エサ”にしてボランティアを募集したのでは?

「安全面から配布したもので、それをインセンティブにしたというような意図はありません」

 ――大阪府は再来年の25年に大阪万博を控える。万博でも職員をボランティアとして駆り出す予定はありますか?

「個別の案件につきましては担当の者に聞かなければわかりませんが、過去には大阪マラソンなどで職員からボランティアを募集しました。こうした事例がありますので、万博についてはわかりませんが、そうしたことは今後も続けていくと考えています」

 万博でもひと悶着起きなければいいが……。

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