楽天8位・青野拓海は両親も姉も氷見高出身 その中でノビノビ育った天然素材
■祖父お手製の屋根付きのテラス
「家では主に打撃練習をしていました。お義父さんが器用な方で、拓海のためにリビングの一番大きい窓の外側に屋根付きのテラスを増設してくれました。氷見市は冬は雪が積もりますが、テラスなら関係なく素振りができます。中学までは私もキャッチボールに誘われましたけど、ある日、私が球を捕り損ねて目にぶつけてしまって。幸い大事には至りませんでしたが、漫画で見るようなヒヨコが頭の上を回って……(笑)。もともと気を使って優しめに球を投げてくれていましたが、それ以来はキャッチボールではなく、『ハネを投げて』と頼まれるようになりました。ソフトボールをしている次女(県選抜入り)も同じようにハネ投げを手伝っています」
西條中では軟式野球部に所属。3年春は全国大会出場を決めたが、コロナ禍で開催中止の憂き目に遭った。窪スポーツ少年団の大鋸賢二監督(当時)が言う。
「センバツ出場が決まった時はウチまで報告に来てくれました。西條中ではコーチとして拓海を見てきて、全国大会中止の無念を知っていただけに、感動はひとしおでした」