楽天8位・青野拓海は両親も姉も氷見高出身 その中でノビノビ育った天然素材
氷見高時代の3年間、母のゆかりさんは自宅から学校まで4キロほどの距離を車で送り迎えした。道中は沿岸地域独特の高低差に加え、冬は積雪や路面凍結がある。自転車通学は難しかった。
「野球部の朝練がある日は朝7時に学校へ送り、帰宅してから長女や次女の食事を用意。パート先の保育園に通っていました。夜は20~21時に電話が来るから、迎えに行って……。お風呂から出た直後に電話が来ることもあり、なんで今なの~! と(笑)。長女に手伝ってもらうこともあります。拓海の家での様子? リビングで突然音楽をかけながら、はやりのダンスを披露して、にぎやかしてくれます(笑)」(ゆかりさん)
氷見高時代はチーム事情で投手をしていたが、打撃が評価され、楽天には内野手として入団した。12球団最後の支配下指名選手は、投手戦の均衡をバット一振りで打ち破るような勝負強い右の強打者を目指す。
▽青野拓海(あおの・たくみ)2005年7月26日、富山県氷見市生まれ。市立窪小(窪スポーツ少年団)、市立西條中(同校軟式野球部)を経て氷見高に入学。小、中学校で捕手をしていたが、チーム事情で1年秋から投手に転向。3年時は春のセンバツに出場した。好きな食べ物はマーボー豆腐・苦手な食べ物はナス。右投げ右打ち。180センチ、85キロ。契約金1500万円、年俸500万円。