巨人・阿部監督が生まれなかったかも…シーズン終盤に駆け巡った「原監督の人柱で退団」情報
原辰徳前監督の事実上の解任で、巨人の第20代監督に就任した阿部慎之助監督(44)。2019年の現役引退後、二軍監督、一軍作戦兼ディフェンスチーフ、ヘッド兼バッテリーコーチを歴任した幹部候補生の順当な昇格ではあるが、「3年連続V逸、2年連続Bクラスに終わった今季終盤、慎之助の退団情報が流れました」とは巨人OB。
「昨年、リーグワーストに沈んだチーム防御率は今年もリーグ5位の3.39。阪神の2.66に大差をつけられ、V逸の大きな要因になった。慎之助はヘッド兼バッテリーコーチとしてその責任を痛感し、原監督が来季までの3年契約をまっとうするなら、代わりに自分が辞めるという覚悟を決めていたという話でした」
そもそも、19年限りで引退した阿部監督は、翌年も現役を続行する意欲を見せていた。それを、原監督が自身の後継者含みで、二軍監督に転じるよう説得した。
その時点で原監督の契約は21年まで。最短で22年からの阿部監督就任かと周囲は見たが、あろうことか原監督は3位に終わったその21年オフに新たに3年契約を結んだ。ポスト原の最右翼と目されながら、お鉢が回ってこない。
その間、次期監督候補にOBの松井秀喜、高橋由伸元監督の再登板、ソフトバンク元監督の工藤公康氏らの名前が取りざたされては、一度ユニフォームを脱ぐという決断をしても不思議はなかった。結局、原監督が責任を取ることになって事なきを得たが、巨人は大事な幹部候補生に傷をつけるところだった。