売れ残っているのはワケがある…FAランク上位選手4人と藤浪晋太郎の意外な共通点
その時期になるとどの球団もシーズン開始に向け、選手の獲得を終えて開幕ロースターの選別に入る。FA市場で獲得を検討していた選手がいても打ち切ってしまうので、あと2、3年プレーできた選手が諦めて引退したり、マイナー契約を強いられるケースがたくさん出る。ボラス事務所には有能なスタッフが大勢いるので、ランクの低い顧客の契約交渉も並行して進め、積み残しを出すようなことはしないが、契約が完了する時期が大物より遅くなるので、キャンプが始まってもその時期に必ずやっていた練習ができずに焦りを感じる者もいる。
2019年にはボラス氏の顧客だった捕手のマーチン・マルドナードがキャンプインしても、一向に所属先が決まらないことにフラストレーションを爆発させ、ボラス氏を切って代理人をダン・ロザーノ氏に変更したことがあった。
同氏を代理人にする藤浪晋太郎の契約に関する情報がまったく伝わってこないのも、このような事情があるからだ。メジャー契約で所属先を確保してくれるだろうが、時期は2月にずれ込むかもしれない。