12連敗した遠征先はお通夜状態…小宮山悟さんは自ら肘に針を刺して流血しながらマウンドに立った
同3日。「世界一温かいマリーンズファン」もさすがに怒っていた。ライトスタンドに「負けは見あきた」という横断幕が掲げられたのだ。先発は連敗ストッパーの小宮山さん。志願して九回を完投するのだが、ベンチ奥で驚くべきことをやっていた。後になって知ったことだが、小宮山さんは六、七回から肘がパンパンに張ってきたため、味方の攻撃中にトレーナー室に直行すると、「感覚を取り戻すため」と自ら肘に何度もハリを刺し、大量に流れる血を止めながらマウンドに上がっていたというのだ。(つづく)