ドジャース山本由伸「12年450億円」大型契約、活躍、コミュ力を支えるメンタリティーの深淵
さる放送関係者が言う。
「お姉さんの影響もあると思います。お姉さんは国際結婚をして、岡山で英会話教室をやっている。由伸のマネジメント業務にも関わっており、昨オフのポスティング申請後には、交渉のために来日したメッツ・オーナーのコーエン氏や球団幹部との会食に同席したと聞きました。堪能な英語を駆使してコミュニケーションを図り、コーエン氏もいたく感心していたともっぱらです。もともと由伸は、尊敬する地元の先輩を追いかけて、岡山から宮崎の都城高校へ進学している。タフな精神力があって、新たな環境に飛び込むことを恐れない。常にオープンな気持ちで物事に向き合う。だからこそ、適応力、対応力も高いのだと思います」
適応力、対応力でいえば、国際大会での実績もしかりだ。21年東京五輪ではエースとして日本の金メダルに貢献。昨春のWBCでも先発、中継ぎとフル回転し、世界一の原動力になった。準決勝のメキシコ戦では3点を追う五回から登板、自身初の米国のマウンドで、並み居るメジャーリーガー相手に堂々たる投球を見せ、逆転勝利の呼び水となった。