花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

公開日: 更新日:

「流して走っているように見える」のはいまも変わらない。なのに速いのだ。

 小さいころは外で遊ぶか寝るかどちらか。幼稚園で友達と遊び、夕方帰ってくると居間のソファの上で眠りこけた。リトルリーグから帰ってきてもコテッ。とにかくよく寝る子だった。

 寝る子は育つという。体は幼稚園のころから常に大きな方。それでも飛び抜けて大きいわけではなかったが、中学に入ってから背丈はぐんぐん伸びた。牛乳が好きで、毎日1リットル飲んだこともプラスに作用した。中1で166センチだった身長は、3年間で20センチ伸び、卒業時には186センチあった。徹さんが182センチなら加代子さんは170センチ。親族はみな大きいというから、そもそも大きくなる遺伝子を持ち合わせているのだ。

 ただし、食は細かった。育ち盛りながら、中学時代、白飯は茶碗に1杯で十分。背は伸びても、もやしっ子だった。

 進学した花巻東高(岩手)には「食事トレーニング」がある。ノルマは1日にどんぶり飯10杯分。食が細い大谷にとっては苦痛だった。練習試合の昼食は、仕出屋の弁当。余った分は投手が食べることになっていたが、食べ切れないからといってゴミ箱に捨てるわけにはいかない。寮の机の引き出しにしまったままにして、カビだらけにしたこともあった。(つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”