日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速
昨年のWBCで世界一になった後、侍ジャパンのメンバーだった今季の開幕投手・戸郷翔征(24)が「メジャーは昔からずっと行きたくて、今でも行きたくて……。夢ですね」と言えば、守護神の大勢(24)も「メジャー志向? 芽生えました。正直、カッコ良かったし、メジャーに呼ばれる投手になりたい」とキッパリ言っているのだ。
「この日、小笠原と投げ合って2勝目を挙げた昨年10勝の山崎伊織(25)にしても、まだ4年目ながら、メジャ──志向があって周囲に憧れを語っているとか。入団以来、オフは同じ東海大出身で元エースの菅野智之(34)に弟子入りしているため、メジャー志向が強かった先輩の影響を受けている可能性がある。巨人では岡本和、戸郷、大勢に続く予備軍。メジャー志向を持つ選手が多いため、巨人戦にはメジャーのスカウトが視察に訪れています」(前出の関係者)
昨オフは山本由伸(25=ドジャース)、今永昇太(30=カブス)、上沢直之(30=レッドソックス傘下3A)が海を渡った。昨季の年俸が6億5000万円だった山本は、ドジャースでメジャー投手最高額となる12年総額465億円の超大型契約を手にした。今永も昨季の1億4000万円から4年総額77億円。日本とはケタ違いの条件を目の当たりにすれば、流出が加速するのも当然だ。今オフも日本の複数球団が「ポスティング地獄」に追い込まれそうである。