日本ハム水谷瞬が覚醒の痛し痒し…「打つだけで守り下手な野手」が飽和状態
左翼の定位置をつかみそうなのが日本ハムの水谷瞬(23)だ。
「3番・左翼」で出場した7日のヤクルト戦は初回、レフトスタンドへ先制の2号本塁打を放つなど3打数2安打、1打点。ここ6試合は20打数9安打、2本塁打、6打点と打ちまくり、打率は.387にアップした。
島根の石見智翠館から18年のドラフト5位でソフトバンクに入団。昨年までの5年間、一軍の試合に出た経験がないまま、オフの現役ドラフトで日本ハムに移籍。新天地で日の目を見た格好だ。
好調なチームに新たな若手の誕生とはいえ、手放しで喜べない事情もある。
水谷はパワーがあるうえに俊足だが、守備がいまひとつ。極端な言い方をすれば、打つだけの選手なのだ。
野村(23)、マルティネス(28)、二軍にいる清宮(25)に新外国人のレイエス(28)……日本ハムにはただでさえ長打力があっても守りがからっきしという選手がてんこ盛り。中軸を担うはずの野村は三塁のポジションを郡司(26)に奪われて左翼へ回ったと思ったら、今度は水谷に弾き出されそうな気配。清宮は一軍に復帰したとしても、守るポジションがないのではないか。