日本ハム快進撃の原動力は新庄監督以上にフロント! 育成中心のドラフト戦略ようやく結実
7月23、24日に行われる今年の球宴。3日に発表されたファン投票第10回中間発表で、実に9部門のトップに立ったのが日本ハムだ。
過去2年、チームはいずれも最下位で貯金すらつくれなかったが、今季は開幕から好調で3日現在、首位・ソフトバンクから5ゲーム差の3位。貯金は8つある。快進撃を演出する新庄剛志監督(52)のハンドリング能力は【前編】の通りだが……。【前編】からつづく。
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「それより何より、大きいのはフロントの存在ですよ」と日本ハムOBがこう続ける。
「昨年の現役ドラフトでは過去5年、一軍経験ゼロの水谷を指名した。水谷は島根の石見智翠館高から18年のドラフト5位でソフトバンクに指名された選手ですが、日本ハムも当時から高く評価していた。ただ、あの年は吉田輝星(23=現オリックス)を1位指名したのをはじめ、2位で野村、4位で万波、6位で田宮と高校生を中心に取ったうえ、水谷は万波と似たタイプだっただけに指名することができなかった。水谷はソフトバンクで出番はありませんでしたけど、ずっと獲得を狙っていた選手だったのです」