西武・武内夏暉が球団最速で月間MVP!恩師が語った「打者を幻惑させる腕の振り」の原点

公開日: 更新日:

 文句なしの受賞である。

 昨11日、西武のドラ1ルーキー、武内夏暉(22)が5月の月間MVPを受賞した。パの新人では2015年8月に受賞した西武の高橋光成以来9年ぶり。1年目の5月での受賞は、球団史上最速だ。

 7試合に登板し、4勝負けなしの防御率1.27。5月は4試合で3勝、失点わずか2の防御率0.63と、ルーキー離れした好成績を叩き出した。

 西武OBの山崎裕之氏も「左腕に必要なものをすべて持っている」と太鼓判を押す逸材。もちろん、パのライバル球団は血眼になって徹底的に研究してくるだろうから、今後も同じ数字を残せるとは限らない。交流戦明けのリーグ戦再開がひとつの試金石になりそうだが、武内の持っている「武器」がそれをさせるかどうか。

 昨秋のドラフト時、母校・国学院大の鳥山監督は、日刊ゲンダイにこう話していた。

「彼はまっすぐと変化球、どっちも制球がいいし、何より同じフォームで投げられますからね」

 MAX154キロ、平均140キロ台後半の直球を軸に、スライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップを操る。内角の制球力には本人も自信を持っており、出どころが見えづらいフォームも特徴。その上、腕の振りもほぼ変わらないのだから、打者がきりきり舞いさせられるのも納得だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…