大の里が追求すべきは「技」より「パワー」 大関とり土俵際…あと1敗で振り出しに

公開日: 更新日:

 大関の「アタマ」に屈した。

 先場所V力士の大の里(24)が10日目の23日、琴桜に敗れ5敗目を喫した。

 先場所は小結で12勝3敗。今場所も2ケタ勝利以上の好成績を残し、来場所の大関とり……というのが大の里の描く青写真だったが、残り全勝しても10勝5敗。1つ負けた時点で、大関とりは1から出直しだ。

 今場所は初日、2日目にいきなり連敗でつまずき、精彩を欠いている。この日は、琴桜の対策にしてやられた。

 若手親方が解説する。

「琴桜はほんのわずかだが、仕切りで普段よりも後ろに下がっていた。これは大の里の立ち合いの当たりを警戒してのものでしょう。おそらく、琴桜にすれば、『最初の当たりさえ凌げば何とかなる』と踏んでいたのではないか。実際、その後も無理には攻めず、大の里の攻めを慎重にさばいて、深い位置で上手を取ると、横に回って上手投げで勝負を決めた」

 この両者は先場所でも対戦。琴桜は正面からまわしを取って投げを打った瞬間に体を寄せられ、寄り切られた。「あえて自分の体から遠いまわしを取ったのは先場所の反省でしょう。相手の横にも回り込みやすくなりますからね」とは前出の親方だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース