阪神「岡田発言」は強がりか、ジワジワ効くか? 秋に答えが出る巨人と好対照な投手起用
一方の阪神は、12日に登板した西勇が中7日、この日の才木、14日の及川は中6日。才木は5回5失点でマウンドを降りたものの、岡田監督が言うように「通常通り」の順番を崩していない。体力的に厳しい夏場のこの時期の登板間隔変更は、この先に影響が出るのか。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)はこう言う。
「近年の巨人は勝負どころの9月以降に失速する年がありますが、登板間隔が6日から5日になっても、球数さえしっかり管理していれば、あまり影響はないと思います。この日登板したグリフィンは外国人。メジャーは中4日が普通だから、中6日より中5日の方がいいくらいでしょう。この日は5失点でしたが、グリフィンは前回阪神と対戦した7月(31日)の試合でもKO(4回6安打5四球4失点)されている。中5日の影響というより、阪神と相性が悪いだけではないか」
巨人の阿部慎之助監督(45)は12日の阪神戦で2連投していた抑えの大勢をベンチ外とした。開幕以来「勝ちパターンのリリーフ陣には3連投させない」と決めている。
「阿部監督はまだこの約束事を守っているので、巨人がムチを入れたという感じはしません。先発ローテを少し変更して、優勝争いをしている広島と阪神に信頼できる先発投手をぶつけるのは当然といえば当然です。試合前まで2位巨人と3ゲーム差、首位広島を4ゲーム差で追う3位の阪神の方が、ローテをいじってでも2チームを追わないといけない立場ですから」(高橋善正氏)