著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《長谷川勇也の巻》三冠王も認めた「鷹のソクラテス」でも…思い出すのは皆をヒヤヒヤさせた右翼守備

公開日: 更新日:

 チームの雰囲気を変えるのもうまく、時折見せていたヘッドスライディングはナインを鼓舞する目的もあった。20年の巨人との日本シリーズ第3戦のそれが象徴的でした。すでにソフトバンクが2勝し、2点リードの六回、長谷川が凡打で一塁にヘッドスライディング。しかし、アウトとなり、長谷川は悔しさのあまり、グラウンドを叩き、しばらく起き上がれなかったくらいです。

 普通に考えれば走り抜けた方が速いし、当時35歳の長谷川がそこまでやる必要はないと言えば、それまで。しかし、気持ちが入ったプレーで何とかチームを盛り上げようという思いがあったからこそ、頭から滑り込んだのです。

 そんな男ですから、若手への苦言も歯に衣着せない。「今の子はいいですよね。(練習を)やらなくてもいいんですから」と言ったこともありますが、それだけ自分を追い込んできた長谷川だから言える言葉でもある。現在は動作解析などを担当するR&Dスタッフとして、縁の下からチームを支えています。

 次回はモイネロの話をしましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  2. 2

    俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

  3. 3

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  1. 6

    マチアプ使い夫婦で“美人局”…若妻との行為中に帰宅した夫が「不倫やぞ」と現金奪う

  2. 7

    真田広之「エミー賞主演男優賞」快挙でようやく“上書き”される…葉月里緒奈との泥沼不倫劇

  3. 8

    辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」

  4. 9

    高市早苗に「総裁の品位」みじんもなし…文書郵送も裏金推薦人もわれ関せず“居直り”連発

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!