【新生エディージャパン検証】ラグビー・パシフィック杯準VもダブルSO不発…負けパターン脱却ならず
34歳で経験豊富な立川にゲームの組み立てを任せ、それまで「超速ラグビー」一辺倒だったチームに冷静なゲームコントロールを持ち込もうとしたのだ。
そして、パス、キック、ランと三拍子揃った能力を持つ李を15番に下げて、ボールを動かすなかでの攻撃起点に据えた。
いわば司令塔を2人配置する"ダブルSO"。これが、李のアタックセンスを上手く引き出して、サモア戦の快勝に結びついた。
結果に気を良くしたジョーンズHCは、フィジー戦にも同じ布陣で臨んだが、立川が交代した52分までに挙げたトライは、前半20分にCTBディラン・ライリーがフィジー防御のギャップを個人技で突破した1本のみ。
キックを使った地域の取り合いなどでダブルSOは一定の効果を発揮して、スコアは10対10だったが、フィジー防御を崩すまでには至らなかった。
しかも、立川が下がってからの残り30分は、李がSOに回ったが、前半に何度も積極的なカウンターアタックを仕掛けていたために、明らかにオーバーワーク気味。