【新生エディージャパン検証】ラグビー・パシフィック杯準VもダブルSO不発…負けパターン脱却ならず
おまけにフィジーがキックを使ってジャパンを自陣に押し込めたため、ジャパンは自陣からリスキーなアタックを仕掛けざるを得ず、ミスでボールを失っては攻め込まれるパターンが続いて、20分間で31点を失った。
ハーフタイムを境に、期待が落胆に変わるという、第2次エディ・ジャパンの"負けパターン"を脱却できなかったのである。
ダブルSOは、本来はそうした負けパターンからの打開策だったはずだが、フィジー戦では控えのメンバーにSOもFBもこなせる山沢拓也や松田力也の名前がなく、大切な勝負所で司令塔が李だけになった。
つまり、試合のもっとも大切な場面で、ダブルSOは機能しなかったのだ。
ジャパンは、秋には10月26日に世界ランク3位のニュージーランド・オールブラックスと日産スタジアムで戦い、その後ヨーロッパに遠征。11月9日からフランス(4位)、ウルグアイ(17位)、イングランドとの3連戦に挑むが、現状では、こうした世界トップ10の強豪を倒すには、まだまだ地力が足りない。
それがジャパンの現在地だと判明したのが、テストマッチ3勝4敗に終わった、サマーシリーズの総括である。
果たしてジョーンズHCに打開のための秘策はあるのか。注目だ。