ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ

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「50-50フィーバー」偉業達成の弊害

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこういった。

「仮にドジャースが地区連覇を逃し、ポストシーズンで早々と姿を消すことになれば、大谷も戦犯の一人に位置付けられるのではないか。今季、開幕前は投手陣が不安視され、大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオを中心に大量得点して打ち勝つ野球を展開しなければならないのは分かっていたことです。もちろん、大谷の『50-50』は史上初の偉業で十分、評価に値しますが、得点圏打率.259(139打数36安打、7本塁打)と好機で勝負強さを発揮できなかったのは物足りなさが残ります。ポストシーズンでは当然、相手バッテリーの厳しいマークに遭うだけに、レギュラーシーズンのようなパフォーマンスを発揮できない可能性はあります。22年にア・リーグのシーズン最多本塁打記録を更新(62)しながら、ポストシーズンでサッパリだったジャッジ(ヤンキース)のように地元メディアから猛バッシングされるかもしれません」

 大谷は昨年9月に右肘靱帯修復手術を受けたため、今季は打者に専念。他球団であれば、主力の休養にあてるはずのDHを独占した。ベッツは死球で左手を骨折したものの、フリーマン(右手中指骨折)、マンシー(右わき腹痛)、バーンズ(左足親指骨折)らの主力が離脱したのは、大谷によるDH固定の弊害と指摘する声もある。

「エンゼルス時代は投打の二刀流をこなし、ア・リーグMVPに2度、選ばれるなど実績は十分なだけに、首脳陣はもちろん、同僚選手による大谷への気遣いはハンパじゃなかった。ドジャースはただでさえ人気球団でメディアの数も多いところに、日本の報道陣が大挙して押し寄せた。さすがにクラブハウスでの取材は規制されているものの、大谷に関する質問が集中するだけに辟易している選手は少なくありません。今回の『50-50』フィーバーもあって、チームは地区制覇に向けて集中しきれない部分があったのは否定できません」(現地特派員)

 他球団がうらやむ巨大戦力を擁し、地区3連覇が確実視されたドジャース。チームはチャンピオンリングを手にできず、終わってみれば、残されたのは大谷の個人記録だけということになりかねない。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷だが、ポストシーズンへの懸念点がある。この問題にイチローやカブレラ、ジャッジなどレジェンドたちも苦しめられたという。いったいどういうことか。大谷の「敵」とは。

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