ゴルファーは「環境」に翻弄され育っていく…米ツアーで成功目指すなら早期挑戦すべき理由
日本は限られた土地に18ホールを押し込み、直角に近いドッグレッグホールや極端な打ち上げ、打ち下ろしが珍しくありません。プロゴルファーの飛距離は1990年代から30ヤード以上も伸びています。プロの試合を行うために難易度を上げるには、フェアウエー幅を絞る、ラフを伸ばす、ピン位置を傾斜地に切る、グリーンを硬くするなど、セッティングで対応しなければなりません。
池がゴルファーを育てるのが米国なら、林間コースが多い日本は、ホール両脇の樹木が「師匠」です。第1打を林に入れたらスコアになりませんから、ドライバーの精度を上げることは上達の必須条件。同時に林からの脱出手段も学びます。
私は栃木出身なので山を崩したコースでゴルフを覚えました。山のあった逆サイドはセーフティーエリアなので、どうしてもティーショットはそちらを狙う。その癖がついてドライバーは得意ではありません。
関西のコースはフェアウエーが狭いところが多いので、飛ばし屋より曲げないゴルファーが多い。風が強い沖縄育ちなら、風の影響が少ない低弾道のボールをコントロールできるようになる。
「環境が人をつくる」という言葉は、ゴルファーにも言えることです。米ツアーで成功する夢を抱いている若手は多いでしょう。チャレンジは早いに越したことはありません。