敗れた方はクビか…大谷を叱咤激励で動かすド軍監督、ジャッジを退場で鼓舞するヤ軍監督

公開日: 更新日:

ブーン監督に対する選手たちの評判は上々

 審判やメディアへのシビアな接し方とは対照的に、選手からの評判は上々だ。ミスをしても選手を名指しで非難することはせず、監督室に呼んで注意するなど、コミュニケーションを欠かさない。ジャッジやコールのような高給取りのスター選手であっても扱いを変えない。

 指揮官についてジャッジは「18年の就任から2年連続で100勝した実績がある。クラブハウスの雰囲気を常に理解しており、ミスで負けても決して選手に責任を負わせず、自ら批判の矢面に立っている。素晴らしい監督の一人だと思う」と話している。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「ヤ軍は今季から野球のアナリスト会社と契約し、データに基づいた選手起用、戦術を採用しているが、解説者時代に分析力を培ったブーン監督がそれをうまく活用している。チームはデータを基に今季、メジャー2年目のボルピーを遊撃に固定、ウェルズを正捕手に起用して新陳代謝を図った。ブーン監督は若手をうまく使いこなす上に救援陣の調子を常に把握しており、今季終盤に疲労のピークに達していたホームズをセットアッパーに配置転換して実績の乏しいウィーバーやケインリーをセーブ機会で起用。二線級の選手をうまく戦力として生かしたことが15年ぶりのリーグ優勝につながりました」

 WSでの両軍による対決は43年ぶりとあって全米の注目度は高まっている。大リーグ草創期から続く因縁の対決に敗れた監督はクビが飛ぶ可能性もあるという。

  ◇  ◇  ◇

 日本国民はもちろん、実はMLBやドナルド・トランプ贔屓の米放送局FOXまで、大谷を熱烈に応援しているという。いったいなぜか。大谷の活躍によって得られる「莫大なメリット」とはどれほどのものなのか。いま、米球界で何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった