大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか
さらにこのOBは、
「大山にとって誤算だったのは、一塁、三塁でポジションが重なる岡本和真がポスティングでのメジャー挑戦を断念したことでしょう。そもそも岡本は今オフのメジャー挑戦が既定路線と言われていた。大山は岡本の後釜として入るシナリオだったと聞いていましたから」と指摘するのだ。
大山は岡本のメジャー挑戦が延期になったにもかかわらず、FA宣言した。阿部監督はメディアを通じてラブコールを送り、岡本の後の5番打者として期待を寄せ、「本人が一番懸念してるのは、阪神から巨人に行くということだけだと思う」と話していた。
在阪の放送関係者は、「多くの阪神ファンが残留を熱望し、ドラフト時のトラウマは払拭できたことも大きいでしょうけど、最終的に巨人に行く勇気を持てなかった面もあると思います」と、こう続ける。
「出来高は別の6年24億以上の大型契約で巨人入りすれば、少なくともスター選手である坂本の年俸(4億円)を上回り、現在未更改ながら今季年俸4億2000万円の岡本の年俸と双璧をなす可能性もある。しかし、今季14本塁打に終わった大山が、3度の本塁打王を獲得している岡本と同等の成績を残すのは簡単ではない。さらに、阿部監督が『世紀の大FA先駆者になってほしい』とラブコールを送ったように、かつて阪神から巨人にFA移籍した前例はない。巨人ファンからの期待と重圧、阪神ファンによる反発を受け止めるには、相当の覚悟が必要。家族にも大きな負担をかけますから」