【箱根駅伝】国学院大「初優勝で3冠」なるか…阻むのは経験値高い青学大か、それとも駒大か? 元早大監督が読む
1区と山登りの5区が往路のポイント区間
国学院大は今回が18回目の出場。初優勝による3冠達成なら快挙ですが、これまで「学生駅伝3冠」を成し遂げたのはわずか5校(90年度大東大、00年度順大、10年度早大、16年度青学大、22年度駒大)です。10区間すべてが20キロ以上のレースですから、なかなか計算や読み通りにはいきません。
国学院大でもうひとつ気になるのは、数々のドラマを生んできた箱根名物の特殊区間です。前田監督も往路のポイント区間に、1区と山登りの5区を挙げています。
選手の走力は前回よりレベルアップしているものの、総合5位だった前回は5区の山登り17位、6区の山下り10位。今回も青学大や駒大のように「山のスぺシャリスト」はいません。16.3キロの最高到達点まで約800メートルの高低差があり、その先は約150メートルの下り坂が待っている。この険しい山登りなら3分以上の大差も逆転可能。ドラマが生まれる要因はここにあります。
往路は1区で出遅れず、2区の平林に上位でたすきを渡し、3区の山本につないで主導権を握りたい。
山登りの5区で逆転されても、トップの背中が見える位置でゴールすれば、「復路では勝負になる」と前田監督は考えているはずです。
ここで2区について触れておきます。