卓球女子代表新監督は「平野美宇の育ての親」 性格に合わせたオーダーメード指導でスター選手続々輩出
コートを離れても「指導」は終わらない。当時17歳で多感な時期だった平野にも容赦はしない。
「食生活に関しては、僕は『太っている』とかハッキリ言います。部屋に戻ったら(何をしているか)見えないし、お菓子が好きだから完璧ではないんだけど、本人も気を付けているみたい。自主的に僕の部屋にお菓子を持ってきて『私はもう食べないから、中沢さん持っていて』と言ってきたこともある。まあ、どうせ後で買って食べているだろうけど(笑)」
信頼関係を築いてきたからこその会話。現在の代表クラスの選手にとっては「第二の父」とも呼べる存在だ。
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それでも日本の卓球界は安泰とは言い難い。伊藤美誠がパリ五輪で代表漏れしたように、異常事態が起きているからだ。伊藤は、いったいなぜ転落したのか。彼女に何が起きていたのかを紐解くと、日本卓球界のいびつな構造が見えてくる。
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