「プロになったらキャディーを…」男子ツアーのプロアマ戦に出てきたJCとの約束を8年後に実現
さて、堅い話はここまでにしましょう。
藤田寛之さんのバッグを担いでいた2008年のつるやオープン。女子中学生(当時3年生)がジュニアの大会で優勝した「ご褒美」に、藤田プロとプロアマ戦で回ることになりました。その中学生はクリクリッとしたかわいい瞳で「プロを目指しています」って言うもんだから、「プロになったら君のバッグを担ぐよ」と約束して別れました。
それから8年後の2016年。女子プロの開幕戦「ダイキンオーキッド」のクラブハウスで見知らぬ男性から「あの時の森井あやめの父です」と挨拶されたのです。
「森井あやめ? あやめ……あの中学生か!確か、プロになったらキャディーやるって約束したな」
その時、あやめちゃんは、プロテストには合格していないものの、前年のファイナルQT上位でこの年のツアー出場権を得たとのこと。当時はアマチュアでもQTに挑戦できました。さらに、同年のプロテストにも受かり、晴れてプロになったので、約束通りQTも含めて翌年まで10試合ぐらいコンビを組んだのです。
これまでレギュラーツアーでの実績は乏しかったですが、昨年はステップアップツアーの「ヒルズレディース森ビルカップ」でプロ9年目にして初優勝。ファイナルQTも2位でフィニッシュ。今季前半戦の出場権を手にしました。今年の森井あやめは、きっとやりますよ!