ドジャース佐々木朗希の右肘に忍び寄る故障の足音…恩師も「たぶんすると思う」と危惧
2月26日、ホワイトソックスのマイナー相手に投げたときは速球が151~155キロ。制球に自信がなかったのか、スライダーは4球投げただけだった。
しかし、この日は球速がアップ。暴投や死球があったとはいえ、スライダーやスプリットのキレも制球も良かった。
1週間前まで手につかなかったメジャー球をうまく操ったのは大きな収穫だが、メジャー球を手の内に入れた一方で、肘に負担がかかっているのも事実ではないか。メジャー経験のある元投手がこう言うのだ。
「メジャー球は日本のものと比べて若干、大きくて重く、表面がサラサラして滑りやすい。ブルペンではそうでもなかったのに、実戦になると抑えが効かず、どうしてもボールが上ずる。それを防ぐためにはボールを強く握る必要がある。そうやって投げているうちに、肘から手首にかけての前腕が張り、次第に肘が痛むようになった」
ましてドジャースのキャンプ地は空気がカラカラに乾燥しているアリゾナだ。ただでさえ滑りやすいメジャー球を思い通りに投げるには、ボールをより強く握る必要がある。肘に負担がかかって当然だ。