「読んだら忘れない読書術」樺沢紫苑氏
読書をする場合、あえて長い時間を設ける必要はない。むしろ、通勤電車で次の乗り換えまでの15分など、時間制限つきの“スキマ時間”を使うことで、漫然と読むよりも高い集中力が発揮でき、記憶力も高まるという。本の内容に関して、誰かと議論できるレベルにまで達すれば、決して忘れることはないだろう。
「どんな本を読めばよいか分からない人は、いわゆるベストセラーから選ぶよりも、上司や経営者、あるいは芸能人など、自分がリスペクトする人が薦めている本から選んだ方が読み進めやすいでしょう。また、あらかじめ1万円分の図書カードを購入しておくなど、自分のための書籍購入予算を決めてしまえば、1冊ずつお金を払うというプレッシャーがなくなり、読みたい本を気軽に買えるのでお勧めです」(サンマーク出版 1500円+税)
▽かばさわ・しおん 1965年北海道生まれ。札幌医科大学医学部卒。精神科医。インターネットメディアを駆使して精神医学・心理学の知識や情報をわかりやすく発信。「SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術」など著書も多数。