最新刊「健康本」特集
「1日15分、『日なたぼっこ』するだけで健康になれる」リチャード・ホブデイ著、藤井留美訳
日光浴によるさまざまな健康効果が分かる、世界13カ国で出版されてきた話題の本書。まず挙げられるのが、体内におけるビタミンDの生成だ。歯や骨の形成、免疫の維持などに欠かせないビタミンDだが、通常の食事から摂取できるのは必要量の4分の1に過ぎず、またサプリメントなどから過剰に摂取すると、血圧調整に関わるマグネシウムの欠乏症を招いたり、血糖値の上昇を引き起こす恐れもある。しかし、日光浴によるビタミンDの生成は一定量に達すれば停止するというから優秀だ。
他にも紫外線には、季節性の鬱症状やアルツハイマー、脳卒中のリスク軽減、コレステロールの分解作用などもあるという。1日15分程度、太陽の光を浴びることを心がけたい。(シャスタインターナショナル 1400円+税)