「糖尿病は自分で治す!」福田正博著
糖尿病の診断基準で「正常型」と判断されるのは、空腹時血糖値が110未満。これを数ポイント程度超えていても、多くの人は“ちょっとヤバいかな”と思う程度だろう。
しかし、30年以上糖尿病治療に携わってきた著者は、正常の範囲を超えた時点でインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が弱っているため、すでに「異常な状態」だと危機感を持つべきだと警鐘を鳴らす。
すぐに薬を飲む必要はないが、生活の中で血糖値を下げる取り組みにはすぐに着手するべきだ。食後に5分程度のウオーキングを行ったり、主食の前に食物繊維の多い野菜を食べるなどの工夫で悪化を食い止めることができる。
他にも本書では、尿に糖を排出させて血糖値の低下を促す、話題の新薬の紹介もしていく。(集英社 740円+税)