「『健康食品』ウソ・ホント」髙橋久仁子著

公開日: 更新日:

 健康食品を買う理由は“健康になりたいから”。しかし、健康に役立たないどころか、害になるものも少なからず存在する。

 有害物質によって健康被害を発生させたのが、クロレラだ。クロロフィル(葉緑素)が豊富なことがウリだが、クロロフィルが分解すると生成されるフェオホルバイドが、重度の皮膚炎の原因となった被害がある。

 健康食品は薬ではないので、誰が摂取しても安全かといえば決してそうではない。野菜や果物に含まれるβ─カロテンはがん予防に有効といわれるが、フィンランドの調査ではこれを抽出・濃縮したサプリメントを取ったグループに、肺がん罹患(りかん)者が増加したというデータもある。

 効果の期待できない、話題の「トクホ」の実態も明らかにしていく。(講談社 900円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に