「進化の不思議がわかる本」気になる4冊

公開日: 更新日:

「進化とは何か」リチャード・ドーキンス著 吉成真由美編・訳

 著名な生物学者の子供向けレクチャーを編集した格好の進化論入門書。

 紀元0年を起点に1000年を1メートルと換算すると、エジプトのピラミッド建設までは3歩歩くほどの距離だが、初期の哺乳類が現れるのは65キロも先、生命の起源である最初の細菌(バクテリア)までさかのぼるなら約3500キロも歩かなければならないと、進化の時間スケールを解説。続いて、バラのトゲそっくりの昆虫など、あたかもデザインされたかのように見える自然の物体「デザイノイド」が、単なる偶然ではなく自然選択による進化から生まれることなどを豊富なエピソードを交えながら講義。

 生命とは一体何か、私たちはなぜこうして生きているのかを進化論から解き明かしていく。(早川書房 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動