「山口組分裂抗争の全内幕」西岡研介ほか著

公開日: 更新日:

 2015年8月、日本最大の指定暴力団・山口組が分裂。司忍組長による6代目山口組体制は10年で崩壊した。山口組を離脱して、新組織「神戸山口組」を立ち上げたのは、組の中枢で組織運営に関わってきた直参組長たちだった。本書は、分裂直後から両組織の幹部を取材。分裂の背景と、リアルタイムで進行していく暗闘と衝突を追ったルポルタージュ。

 05年7月、6代目に就任した司組長は、直参93人との「盃直し」を行った。盃はヤクザ社会の原理原則。離脱組によると、盃を渡して逆らえないようにしてからすぐに粛清が始まったという。組織改革の大義を掲げる神戸山口組と、彼らを謀反と切り捨てる6代目山口組。その抗争の真相を追う。(宝島社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは