「古事記異聞 鬼棲む国、出雲」高田崇史著

公開日: 更新日:

 3月、松江市の揖屋神社の巫女・陽子が他殺体で見つかり、島根県警捜査1課の藤平らが捜査に乗り出す。古事記に「この世とあの世の境目」として書かれる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」と記される現場には、死後に切られた陽子の長い髪が散乱し、遺体の左の眼球には金色の簪(かんざし)が深々と突き立てられていた。

 同じころ、大学院への進学を決めた東京の女子大生・橘樹雅は、4月から通う民俗学研究室に挨拶に行く。指導教官の御子神は、出雲を研究テーマにすると告げた雅に「出雲国風土記」に関する最大の謎を知っているかと問いかける。文献を読み込んでも答えが見つからない雅は、出雲にフィールドワークに出かけることに。

 出雲神話の真相を描き出す歴史ミステリー。

(講談社 880円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出