「人とつき合う法」河盛好蔵著
交際術をテーマに人生の本質を説いた、昭和30年代のベストセラー生き方エッセーの復刻版。
人が人づき合いを良くしようと努力するのは、他人から「イヤなやつ」と言われたくないから。しかし、社会で頭角を現している人間の多くは「イヤなやつ」でもある。著者は自身のイヤな部分を洗いざらい挙げ、たいていの人間はこのようにイヤな部分をそなえており、人間的な、というのはイヤなやつと同意義語でもあると指摘。ゆえに人とつき合う法は、この自他の内にある「イヤなやつ」の処理から始めなくてはならないと説く。
さらに、飲み会などでの勘定の方法、他人から打ち明けられた秘密、悪口と友情など、さまざまな視点から真の人間関係を築くヒントを伝授。
(新潮社 550円+税)