「『鬼滅の刃』で心理分析できる本」清田予紀著
人気漫画「鬼滅の刃」は、「なぜ、多くの人の心をとらえてやまないのか」を、心理学的視点から考察した面白読み物。
映画公開で一躍その名が知れ渡った「炎柱の煉獄杏寿郎」は、片目を潰され、内臓を破壊されるほどの激しい戦いの最中でも「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!」と言い放つ。そのメンタルの強さはどこからくるのか。物語中にその秘密を探るとともに、そもそもメンタルとは何か、そしてメンタルを強くするにはどうしたらいいのかを心理学的に解説する。
他にも、主人公の竈門炭治郎のトレードマークの「緑と黒の市松模様の羽織」や「耳飾り」に隠された暗号や、甘露寺蜜璃と伊黒小芭内の恋愛の行方など。物語世界を深掘りして堪能できる副読本。
(三笠書房 803円)