「すごい!へんてこ生物<ヴィジュアル版>」NHK「へんてこ生物アカデミー」制作班監修

公開日: 更新日:

 現代人から見ると、うらやましく映るのがナマケモノ。1日に20時間も眠り続け、動く時は平均時速900メートル。変温動物で自分の体温を調節できないため、日中の体温は36度だが、夕方には33度になってしまう。

 だが、エネルギー消費が少ないので、1日数枚の葉っぱを食べれば十分。ジャングルの木の上で生活して、1週間に1度、排便のために木から下りる。そのフンにクリプトセスという蛾が卵を産み、孵化(ふか)するとナマケモノの毛の中にすみつく。その蛾がナマケモノの毛の上にフンをすると、それを栄養分として藻が成長する。ナマケモノは自分の毛に生えた藻を食べて生きるという、究極の自給自足生活をしているのだ。

 ほかに、捕食者の目を逃れるためにヘビの頭そっくりに擬態するイモムシなど、奇妙だけれど合理的な生物の生態を紹介。

(祥伝社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…