「夜と少女」ギヨーム・ミュッソ著 吉田恒雄訳

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 作家のトマは、母校の創立50周年に合わせ開催される同窓会に参加するため、20年ぶりに故郷のコートダジュールに里帰りする。同窓会には興味がないが、体育館を解体して建設される新校舎の着工式があると知り、居ても立ってもいられなかったのだ。

 それは今は政治家になり選挙を控える親友のマキシムも同様だった。18歳のとき、トマは男子生徒の憧れの存在だったヴィンカと交際。しかし、この25年間彼女を見た者はいない。彼女は教師のアレクシスと失踪、行方不明になっている。当時の新聞はそう伝えるが、実はトマとマキシムがアレクシスを殺害。遺体を建設会社を営むマキシムの父が建設中の体育館のコンクリートの壁に埋め込んだのだ。

 人気フランス人作家の待望の新作ミステリー。

(集英社 1210円)

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