「廃遊園地の殺人」斜線堂有紀著
20年前、プレオープンの日に猟銃乱射事件が起き、4人が死亡、廃園となったテーマパーク、イリュジオンランド。そこに廃虚マニアのフリーター、眞上永太郎や「月刊廃墟」の編集長、作家、元イリュジオンランドのスタッフなど9人が招待された。イリュジオンランドを買った十嶋財団から派遣された佐義雨緋彩(さぎさめひいろ)が、十嶋庵(としまいおり)の伝言として「このイリュジオンランドは、宝を見つけたものに譲る」と告げた。
園内を捜索していた眞上らは、イリュジオンランドの地図などを見つける。翌日、遊園地を囲む鉄柵にウサギのキャラクターの着ぐるみを着た死体が刺さっているのが発見された。
廃遊園地を舞台にした長編ミステリー。
(実業之日本社 1980円)