ロータス投資研究所代表中西文行氏「値動きの少ない銘柄を買う」
「相場の心理学 愚者は雷同し、賢者はチャートで勝負する」ラース・トゥヴェーデ著
(ダイヤモンド社)
この本の副題は、「愚者は雷同し、賢者はチャートで勝負する」。これこそが、投資に勝つ秘訣でしょう。
相場格言に「出来高は株価に先行する」があります。ある銘柄の株価が動くとき、その前に必ず出来高が徐々に増えているのです。
誰かがこっそりと少しずつ、一定の量になるまで玉(株)を買い集める。そして株価が上昇し始めたタイミングで買い集めていた株を手放す。
利益を出すには、出来高への目配りが需要なのです。「賢者はチャートで勝負」とは、株価チャートの動きが少なく、しかも好材料を持つ銘柄を見つけ出すこと。好材料の判断は人それぞれです。
たとえば、市場テーマのESG投資関連の銘柄をピックアップし、値動きのない株を探す。これも一つの投資手法でしょう。
ピーター・リンチの「株で勝つ」は初心者にピッタリの本です。身近な会社への投資が基本で、主婦だったらスーパー各社から投資先を選ぶといった具合です。これは投資の神様、バフェットの手法にも似ています。