「不条理な会社人生から自由になる方法」橘玲著

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 近年、日本も世界も「リベラル化」の潮流の中にあることが明らかになりつつある。リベラルの根底にあるのは「私が自由に生きるのなら、あなたにも自由に生きる権利がある」という自由の相互性・普遍性である。しかし、日本の労働市場ではいまだに堂々と差別が行われている。その典型例が非正規公務員だ。

 たとえば正規公務員の平均年収634万円に対し、非正規職員は同じだけ働いても年収207万円にしかならない。最賃以下の賃金で働かせても自治体は何の罰則もないからだ。さらに自治体は、非正規が労働者として最低限の権利を持つことすら阻止。雇用の空白期間を設けて、社会保険に入らせず、労災も適用されないようにしているのだ。挙げ句、国が非正規公務員のために用意した資金を自治体が使い込んでいることも発覚した。

 さまざまな角度から人生100年時代を生き延びるヒントを提案する。

(PHP研究所 968円)

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