「架僑」竹内亮著
北京在住の浅野龍哉は、中国大手の総合エンタメ会社のサラリーマン漫画家。日本の漫画は雑誌を見開きにして読むことを想定したコマ割りになっている。だが、今では多くの人がスマホで漫画を読んでいるので、浅野はコマ割りをスマホ向けにした縦スクロール漫画を描いている。
また、有料の漫画を描いて小さく確実に利益をあげるのではなく、無料で漫画を配信し、人気の漫画の映画化などのメディアミックスで大きく儲ける。それが中国ビジネスの発想だ。
他に中国のテレビ界で活躍する俳優や、定年後、武漢で日本風のカレー屋を始めた男性など、中国を第2の故郷とした日本人を紹介する。
(KADOKAWA 1870円)