「50歳からは、好きに生きられる」枡野俊明著
40代までは仕事や家庭が忙しいが、50代になれば、少し余裕が持てる。だからこそ人生という道にあるいくつかの門に寄り道しようと著者はいう。
そのひとつは趣味の門。興味があったのにやらずに終わるのはもったいない。初めから諦めるのではなく、まずは門の扉を開けること。入ってみてつまらなければ引き返せばいい。
寄り道を楽しむコツは物事を善悪やプラス・マイナスに分けて考えないこと。損得ばかりにとらわれると人生の道幅が狭くなってしまうからだ。
50代は仕事においてマイナスの転機が訪れることも多いが、それも受け止める心次第。柔軟な頭と、積み重ねた経験という2つの武器があるのだから、どこでも楽しめると信じることである。
ほかにも不安との付き合い方、身軽な人生のつくり方など、禅僧が、「黄金の10年間である50代」を上手に生きるコツを伝授する。
(PHP研究所 836円)