第二話 立場的にありえない(11)うつろな目が涼子を捉える
涼子は踵を返し、談話室へ引き返した。今日は由奈に会えないかと思ったが、ついている。部屋に入ると、ついさきほどまで座っていた椅子に腰を下ろし、由奈が来るのを待った。
やがて、由奈は談話室へやってきた。部屋をゆっくりと横切り、窓際の席へ座る。病院着のうえからでも肩甲骨の形が…
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