第二話 立場的にありえない(12)由奈を見て丹波の気持ちを理解
この目で由奈を見て、涼子は丹波の気持ちが少しわかった。
これくらいの年頃の多くは、若さを謳歌しているだろう。学業、恋愛、趣味なんでもいい。なにかに興味を持ち、楽しさや苦しみを前に進んでいる。
しかし由奈は、生きることに関心を失ったように、生気のない目をして点滴の…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,235文字/全文1,375文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】